私は数年前まで、岩手県で人材に関わる仕事をしていました。求職者の方と話をしたり、企業の採用担当の方と打ち合わせをしたり。そういった日々の中で、「地方で働く」ということについて、いろいろと考える機会がありました。
都会と地方、それぞれの事情
東京や大阪といった大都市圏と比べると、地方の求人数は少ないのが現実です。選択肢が限られている分、希望する仕事に就くのが難しいと感じる方も多いかもしれません。
ただ、その一方で、地方には地方ならではの働き方があるのも事実です。通勤時間が短い、住居費が抑えられる、自然が近い。そういった環境の中で、穏やかに暮らしながら仕事をしている方もたくさんいらっしゃいました。
人との距離感
地方で働いていて感じたのは、人と人との距離が近いということです。良い意味でも、そうでない意味でも。
職場の人間関係が濃くなりやすい分、合わないときは息苦しさを感じることもあるでしょう。でも、困ったときに助けてもらえたり、顔見知りが多いことで安心感があったり。そういった側面もあります。
どちらが良いとは一概には言えませんが、地方で働くことを考えるなら、この距離感については意識しておいた方がいいかもしれません。
「ここで暮らす」という選択
人材の仕事をしていたとき、Uターンで地元に戻ってきた方や、Iターンで岩手に移住してきた方にもお会いしました。理由はさまざまでしたが、共通していたのは「この土地で暮らしたい」という気持ちがあったことです。
仕事は生活の一部であって、すべてではない。どこで暮らすか、どんな毎日を送りたいか。そういったことを考えた上で、働く場所を選ぶ。そんな考え方もあるのだと、当時の出会いを通じて学びました。
今、振り返って思うこと
現在は人材の仕事からは離れていますが、あの頃に感じたことは今でも心に残っています。
地方で働くことには、確かに不便さや制約もあります。でも、それだけではない何かがある。うまく言葉にできませんが、ここでの暮らしを選んでよかったと思える瞬間が、時々あります。
これから地方での就職や移住を考えている方がいたら、実際にその土地を訪れてみることをお勧めしたいです。数字やデータではわからない、肌で感じる何かがあるはずですから。